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QGM通信1月号「経営判断クイズ」回答です。
<第1問>
社用車の取得。
あなたならどの方法を選びますか?
①一括購入
②ローン
③リース
【答え】
これだけの情報では判断できません。
判断基準として、まず現在の財務状況を把握する必要があります。その上で、それぞれの選択肢において、毎月の支払額、最終トータルの支払額、そしてその車を何年間使う予定で考えているかと現在の財務状況を照らし合わせ判断する必要があります。
<第2問>
新規で請け負う仕事があります。
あなたならどの取引先を選択しますか?
①現金取引で100万円の仕事
②手形取引で300万円の仕事
③請けない
【答え】
②の300万の仕事、と言いたいところですが、こちらも会社の財務状況によって判断は変わります。
ポイントは資金の回収サイクルです。現金支払に対し、約束手形支払いの場合、およそ4ヶ月内の支払が一般的です。手形割引など即時現金化する方法もありますが、この回収サイクルの遅い仕事の取引件数や金額が増えていったと場合、当然経費など先出しの支出があるため、会社の資金繰りを考えた判断が必要になります。
<第3問>
会社の成長のために経営者がすべきことは何でしょうか?
①営業など率先した社外活動
②経営や組織づくりなど会社のための社内活動
【答え】
①②両方。
会社の規模・ステージによるところがありますが、経営者が関わらずして会社の成長はまず考えられません。②は経営者の仕事に分類し、会社の環境整備や働き方、方針など会社の土台になるものです。①は売上を上げる仕組みが整うまでは経営者の力は会社を大きくする過程のひとつであり経営者のすべきこととして必要になります。最終的に①と②の比率をどうしていくかは、経営者の判断です。
<第4問>
あなたの会社の方向性を決めるのは誰でしょうか?
①コンサルタント
②成功している経営者(他人)
③経営者(自身)
【答え】
③経営者(自身)
同じ業種であっても、経営者・働くスタッフ・環境・お客様によって、必ず状況は違うはずです。
どんな成功事例があったとしても必ずしもそれが、貴社に合うわけではないはずです。
クオリアでは、そんな気付きを大切にしています。
<第5問>
スタッフの成長には、どちらが効果的だと思いますか?
①1から10まで教えて、それをとことん覚えさせる
②答えを教えて、その方法を考えさせる
【答え】
②答えを教えて、その方法を考えさせる
①も正しいのですが、その場合それに対応した事しか出来なくなります。
②であれば、その方法を自分で考え、実践し確認をする。
そしてもっと効率的な方法があれば、その時に一緒に考えてまた実践をしてみて、結果を確認する。
それを繰り返すことでどんどん成長していきます。
経営も同じです。お一人で経営について考えるより、経営者が考えた企業が良くなる仮説を実践し、
その結果を第三者が一緒に検証し、改善をしてまた実践する。
それを繰り返すことで企業はどんどん良くなります。
そんなサービスを受けたくないですか?
<第6問>
あなたの会社の新しい商品・サービスをどのように決めますか?
①その時代の流行
②企業の強みになる商品の見直し
③両方
④その他
【答え】
④その他
まず会社の方向性は、経営者のビジョンがどうあるかです。
そしてそのビジョンが経営理念に沿ったものであるかも重要なポイントです。
そのうえで、自社の強みは何かを検証し、その時代に合った商品にするには何が良いかを考えるのが良いでしょう。
いくらその時の流行の物であっても、他社との差別化が難しくなります。
経営判断クイズはいかがだったでしょうか?
見ていただいて感じられたかと思いますが、経営に答えはありません。だから経営は難しいのです。
ただ経営は、経営者の判断力が重要な分岐となります。そのために自社を知り、判断基準をきちんと把握しておくことが、答えに繋がるのではないでしょうか。
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