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皆さん、おはようございます!財務アドバイザーの金井です。
6月も残すところあと2日・・・
月末に近くなり、慌ただしくなっているころでしょうか? そんな忙しい月末ですが、「脳レッジ!」を見て週はじめをむかえて下さいね!

それでは第33回クオリアメルマガ「脳レッジ!」スタートです!

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 第33回メルマガテーマ:「役立つ月次決算書」

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皆さんは、月次決算書を活用されていますか?
月次決算書は、経営判断に役立つ数字になっていますか?


結論からお伝えすると、
月次決算書で経営判断をするならば、
「正確な数字」、「求める数字」で作ることです。


月次決算書は見ているけど、月の粗利が不安定で本当の儲けの数字が
わからない・・・
ということはありませんか?
(粗利とは、売上-仕入で残った利益のことです)


原因はいくつかありますが、
まずは売上が入金ベース・仕入が出金ベースで
会計処理されていないかチェックしてみましょう。


もし、6月の月次試算表を作るのであれば、
6月に実際上げた実績の売上を計上するべきですし、
仕入も売上に合わせて6月に仕入れた分を計上するべきですよね!


ほかにも”締め後”を認識させるということもありますが、
難しくなってしまいますので、今回は省略いたします。


次に在庫の金額を正しく月次決算書に反映させるようにしましょう。


在庫の金額をつかむのが難しい場合もあると思いますが、
たとえ想定の数字でも売上と仕入を並べただけの試算表よりは
「正確な数字」に近づきます。


そうすることで正しい粗利が計算されるようになります。


正しい粗利が出るようになったら、
次は毎月の固定費を一定に保つようにしてみてください。
そのためには減価償却費を毎月計上しましょう。


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減価償却費とは、会計の世界では30万円を超えるものを購入した時、
全額全てがその年に経費で落とすことはできず、税法上決められた
耐用年数(寿命みたいなものですね)に応じて分割で経費にしていくというルール。
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減価償却費の計上は、決算の時に会計事務所に任せるという方がほとんどだと 思いますが、それでは正しい月の利益はでません。

家賃やリース同様、減価償却費も毎月計上するようにして下さい。


また請求書が来てから翌月以降に払う経費は、請求された月に経費として
計上しましょう。


考え方は、先ほどの売上・仕入の計上と同じです。

支払った時に計上すると、本来の請求が上がってきた月と
ズレることになるわけです。
その月の経費は、その月に会計で計上すべきですよね!


このように「正確な売上と粗利、月々平準化された固定費」がつくれれば毎月 の正確な利益がわかります。

要は、「求める数字が出るように」、計上方法を 自社の基準で決めることが重要です。

そして、毎月必ず月次決算書を作成してデータをとってみてください。


「月次報告書や決算書は意味がない」といった書籍をみかけませんか?
それはただ作るだけ(作ってもらうだけ)では意味がないことなのです。

「正確な数字」と「求める数字」にしっかりカスタマイズして
毎月の経営判断に役立ててくださいね。


財務アドバイザー
金井夢子

次回は7月6日(月)に配信します。



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